JR0ECQの徒然日記

趣味のアマチュア無線などについて徒然なるままに

3.5MHzでの海外初交信 ~ ARRL DX Contest

今年のDXコンテスト第一弾は、ARRL DX Contest。昨年は受信だけ楽しみました。このコンテストに参加するのは、何と20年ぶりみたいです。

先日、トップバンドにデビューしたばかりだったので、さっそくトップバンドでの海外初交信を狙いたいところでしたが、TS-50Sは1.8MHzに出ることができません。

そこで目を付けたのが、トップバンドにデビューするために新調したセンターローディングのモービルホイップ、コメットHR3.5です。今まで3.5MHzでは海外局と交信したことがなかったので、このアンテナを使って、3.5MHzでの海外初交信にチャレンジすることにしました。ついでに、日中の14MHzと夜間の7MHzも少しだけ覗いてみることにしました。

  

1 初日の運用

初日の朝は、14MHzで30分ほど運用して5局と交信。

いよいよ晩になって、3.5MHzの初交信にチャレンジ。比較的強く入感していたカリフォルニア州の局を呼んでみたところ、難なく交信することができ、早くも目標を達成してしまいました。このほかに呼べるほど強く入感している局がなかったので、初日の3.5MHzの部は1局で終了としました。

その後、少し間をおいてから7MHzで30分ほど運用して4局と交信しました。

 

2 二日目の運用

二日目の朝も、14MHzで30分ほど運用して5局と交信。夕方、7MHzのコンディションが良く、30分ほどで6局と交信。

晩になって、3.5MHzで30分ほど運用して3局と交信。何とノイズすれすれの局とも交信成立。その後、2本のモービルホイップで聞き比べをしてみました(後述)。

その後、7MHzに戻ると、さらにコンディションが良くなっていて、10分ほどで5局と交信できました。そして、良い子の寝る時間の9時に運用を終えました。

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3 2本のモービルホイップで聞き比べ

初日はローバンドのコンディションがいま一つのように思われましたが、二日目はコンディションが良く、7MHzでは西海岸からガツンと強い信号が入感していました。3.5MHzも7MHzほどではありませんでしたが、西海岸から比較的強い信号が安定して入感していました。

そこで、センターローディングのコメットHR3.5と、ベースローディングの第一電波工業HF80FXを使って、安定して入感していた西海岸の局の信号を聞き比べてみました。

その結果、HF80FXでS6くらいだったのが、HR3.5ではS7~8(差にして+1~2)になりました。Sが1つ増えると電力比で4倍になるそうなので、この差はすごいです。輻射効率の差も同様になると仮定すると、アンテナを取り換えるだけで出力を4倍以上にしたのと同様の効果が得られることになります。

今回の聞き比べにより、センターローディングの効率の良さを実感しました。

ベランダから1.9MHzで運用するために入手したアンテナでしたが、予想以上に効率が良く、このアンテナを使えば3.5MHzでの8000km以上(今回の最長記録は8894km)の交信も可能であることが分かり、まさに一石二鳥となりました。