1 購入するまで
今まで、約30年前に購入したモビホ(モービルホイップアンテナ)、コメットHA4Sで7、14、21、24、28MHzの5バンドを運用してきました。このモビホは、全長1.33mと短くて目立たない(集合住宅では重要!)割にはよく飛んで、WAC(六大陸と交信するともらえるアワード)も完成でき、たったの2Wでアメリカ西海岸とも交信でき、さらに、バンドを切り替えるときにいちいちベランダに出なくても良いこともあって、ずっと重宝してきました。
しかし、マルチバンドのため良好なSWR値が得られる範囲が狭く、特にハイバンドではアンテナチューナーで同調を取り直さなくてはならないことが多く、不便なこともありました。先週のEスポ祭りのときも、28MHzのSWR値が高くて気になっていました。
また、これからのサイクル25に備えて、もっと効率の良いモノバンドのセンターローディングのアンテナ(特にハイバンド用)が欲しいと思っていました。
2 ついに購入
そんなとき、ちょうど岐阜の有名店が決算セールを開催していて、お得に購入できるチャンス到来!
選択肢はコメットとダイヤモンドアンテナがありましたが、すでに3.5MHzにおいて実績のあるコメットのHRシリーズを選択しました。また、コメットの方がかなり安かったので、思い切って7、14、21、28MHzの4本を同時に購入することにしました。
そして、注文してすぐ、先週の土曜日に到着しました。とても早く送っていただいたおかげで、ALL ASIAN DXコンテストに間に合いました!
3 アンテナの調整
土曜日にアンテナが到着したもの、土曜日の日中はいろいろ用があって、帰宅できたのは夕方でした。外が暗くなり始めてから、NanoVNAでSWR曲線を測定しながら調整しました。調整後のSWR曲線は以下のようになりました。
まず、比較のために、昨年から使用している3.5MHz用のHR3.5のSWR曲線です。上側のエレメントを一番長くした状態です。短縮率が大きいので、SWR値が低い範囲が狭いです。
HR3.5(3.5MHz)
つぎからは、今回購入したアンテナのSWR曲線です。
7MHz用のHR7は、CWバンドだけであればチューナーなしでも行けそうです。
HR7(7MHz)
14MHz用のHR14は、バンド全体でチューナーなしでも行けそうです。
HR14(14MHz)
21MHz用のHR21は、全体的にやや高め(設置環境のためと思われます)になっていますが、ブロードになっていてバンド全体で良好です。このとき、上側のエレメントだけでなく下側のエレメントも最長にしています。
HR21(21MHz)
最後の28MHz用のHR28は、とても広い範囲で良好です。このとき、上側のエレメントだけでなく下側のエレメントも最長にしています。
HR28(28MHz)
どのアンテナも良好なSWR曲線を示しました。
さて、このアンテナで、ちょうど開催されていたALL ASIAN DXコンテストに参加しました。その結果は、別記事にまとめたいと思います。お楽しみに!