忘れないうちに、1アマの試験対策と試験当日について振り返っておきたいと思います。
1 教材
ネットで情報を集めたところ、「第一級アマチュア無線技士 合格精選400題 試験問題集 吉川忠久 著 東京電機大学出版局」の評判が良かったので、9月中旬に購入しました。この本には「やみくもにいくつもの本を読みあさるより、本書の内容を繰り返し学習することが効率よく合格するこつです。」とありました。この言葉を信じて、ほかの本は一切使わず、この本一冊のみを用いて学習することにしました。
なお、この本は、発行日が2012年10月で今から6年前であり、少し古いのが気になりましたが、最近でもこの本のみで合格された方もいらっしゃったようなので、やはりほかの本には手を付けないことにしました。問題の解説もこの本のみを頼りにしました。
2 受験の申込み
上記の問題集の無線工学を一通り終えたころ、10月中旬に申し込みました。
3 勉強の進め方
この問題集一冊を繰り返し解きました。無線工学の勉強は、大学生のときに2アマを受験したとき以来、約30年ぶりでした。勉強を始める前は、フレミングの右手の法則と左手の法則の区別もあやしいほどの状態でした。
少しでも問題を解いた日は、合わせて60日でした。平日の1日あたりの勉強時間は、10月は30分くらい、11月は30分~1時間くらい、直前の1週間は1時間半くらいでした。休日は、平日の2倍くらいやるように努めました。トータルでの勉強時間は50時間くらいでした。
とにかく一通り解いてみた問題集1周目の正答率は、無線工学が45%、法規が61%でした。ここから試験当日までに100%近くにしていくことが目標でした。1周目を終わらせるまで3週間くらいかかりました。
2周目の正答率は、無線工学が53%、法規が67%で、1周目から大して変りませんでした。できなかった問題を集中的に繰り返す必要があると感じました。できなかった問題については、解説の重要箇所に赤鉛筆でチェックを入れることにしました。時間がもったいないので、ノートは作りませんでした。2周目は2週間くらいで終わりました。
3周目は、1、2周目の両方で正答できた問題はやらず、正答1回以下の問題のみをやりました。3周目は問題数が少なかったのですが、2週間くらいかかりました。4周目は、1~3周目で2回できた問題は卒業ということで、もうやらないことにして、今まで正答1回以下の問題のみをやりました。4周目は少しがんばって1週間くらいで終えました。
そして、ちょうど問題集を4周終わったところで試験当日を迎えることになりました。4周やった結果、正答1回以上は、無線工学が83%、法規が90%で、1回も正答できなかった問題は、無線工学が17%、法規が10%もありました。結局、理解できなかった無線工学の複雑な計算問題は、勉強の効率を考えて捨てることにしました。
4 試験当日
長野の受験者数は、申し込み25名中、17名でした。1名若い方がいらっしゃいましたが、ほかはすべて私よりもご年配のようでした。
長野に着いてから、車の中と試験会場で、問題集に赤鉛筆でチェックを入れておいたところをさっと見直しました。
午前中の法規は、見たことのない条文に基づく問題がたくさんありました。きっと使用した問題集の発行日以降の新問がたくさん出たのでしょう。法規で落ちるのではないかと不安になりました。それでも、できる問題は決して落とさないようにと、じっくりと丁寧に解いて、試験開始から1時間半で退出しました。
午後の無線工学は、計算問題を後回しにして、あとからじっくりと解きました。意外に計算問題はすべて自信を持って解くことができました。難問はなく、虚数や対数の計算もなく、過去問ができれば解ける問題ばかりという印象で、無線工学は、大丈夫だと思いました。こちらも試験開始から1時間半で退出しました。