先日の移動運用では、CWフィルターなしでも運用することができましたが、CWフィルターを使った方が快適に運用できるのは明らかです。
しかし、純正オプションのCWフィルター(例えば、500HzのYF-122C; 定価20,900円)は、生産終了となっており、新品ではもう手に入りません。
また、ここ数か月のヤフオクでは、YF-122Cの中古品が18,500~31,000円という驚くような高値で取引されていますが、中古品に高いお金をかけるというのも気が進みません。
そこで、諸先輩方が公開されている情報をいろいろと調べてみたところ、新品のCWフィルターを安価に実装できそうなことが分かりましたので、試してみることにしました。
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1 部品の入手
まず、他社製品のオプションとして販売されているコリンズ製の500Hzのメカニカルフィルターの単品(以下、「メカフィル」といいます;8,910円)を通販で入手しました。純正オプションのCWフィルターに使用されているメカフィルとは品番が違うものの、中心周波数や通過帯域幅が同じなので、中身はほとんど同じであると考えました(同じものかどうかは確認していません)。
また、これをFT-818NDに実装するためには基板等の部品が必要になりますが、これはヤフオクで簡単に入手することができました(出品者の方に感謝!;2,500円)。
これで部品代(送料別)は、合計11,410円となり、純正オプションの定価の6割以内に収まりました。
2 はんだ付け
つぎに、基板への取り付けです。メカフィルへの入力側にT型のアッテネータが入るということで、チップ抵抗を3個はんだ付けし、ついでに、フィルターのID設定用のジャンパ抵抗も1個はんだ付けしました(FT-818NDのみに使用する場合は不要のようです)。そして、コネクタ2個と、メカフィルをはんだ付けすると、あっという間にできあがってしまいました。
3 筐体内への実装
続いて、メカフィルが載った基板をFT-818NDの筐体内に実装します。ヤフオクで入手した基板はコネクタの位置もばっちり正確に設計されていて、ストレスなくスッとはまりました。
4 受信テスト
最後に、FT-818NDの受信テスト。ドキドキの瞬間です。自分で何か作ったときは、この瞬間がたまりません。
今日も7MHz帯は賑わっていましたが、フィルターの設定を切り替えたところ、無事にフィルターが動作して、近隣の不要な信号が見事にバッサリと切れました。
この柔らかいアナログの受信音、聞きやすくていいですね。コリンズ最高!
次回の移動運用(何かと忙しいので未定です)が楽しみになりました。
めでたしめでたしでおしまい。
(注)試みる場合は自己責任にてお願いします。