JR0ECQの徒然日記

趣味のアマチュア無線などについて徒然なるままに

[301] デジタルモード(FT8)を本格的に始めました。

 

今年度になってからいろいろと忙しく、モールス通信によるアマチュア無線の運用は4月末からしばらくお休みしています。3年半以上にわたって毎週末に欠かさず参加してきたKCJのオンエアミーティングもお休みしています。したがって、もう3か月以上、モールス通信から離れています。

その一方で、あるきっかけで6月の初めにデジタルモード(FT8)に見事にはまってしまいました。今回は、デジタルモードにはまったいきさつと、デジタルモードによるいままでの成果について書きたいと思います。

数えてみたら前回の記事がちょうど300回目の投稿。その後、だいぶ時間が空いてしまいましたが、気持ちを新たに301回目の記事をお届けします。

 

1 いままでのデジタルモードへの取り組みは?

デジタルモードのFT8を初めて運用してみたのは、だいぶ遡って4年前の2019年。

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このときは、交信できることを試してみただけで、ロシア、中国、インドネシアを含む5局と交信しました。この頃は、モールス通信を満喫していたので、デジタルモードにはまることはありませんでした。

その後、昨年の2022年、FT-991Aを導入してから2年後になってから、いまさらながらのFT8の設定をしましたが、これまでと同様に、まったくデジタルモードの運用はしていませんでした。

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2 デジタルモードを本格的に始めたきっかけは?

アマチュア無線の運用をお休みしてからしばらくして、ロギング用のノートPCが壊れました。そこで、PCを新調することにしました。いままでのPCは、デジタルモードを楽しむには性能がやや低かったようなので、中古ながら、将来、デジタルモードも楽しことができるようにと、少し性能がよいものを入手しました。

そして、PCにWSJT-Xをインストールし、ログ転送はHAMLOGのJT-Get's機能を使うシンプルな構成にしました。時計合わせ用には、BktTimeSyncを使うことにしました。ソフトウェアは、この3点セットで準備完了。

初日の6月6日は、中国とインドネシアの2局と交信して、設定がうまくできたことを確認。つぎの日からも、せっかくPCも買って設定もできたので、せめて数日は運用してみようという気軽な感じでやっていたら、交信後にアルゼンチンから呼ばれたりして、ベランダモビホでもこんなに飛ぶのかという驚きとともに、交信するにはそれなりのテクニックもいることがわかってきて、デジタルモードの面白さに開眼しました。そして、やめられなくなって現在に至ります。

 

3 アンテナは何を使っているの?

アンテナは、4階のベランダ手すりにコメットのモビホを取り付けています。周囲には高層のマンションがあるため、決してロケーションに恵まれているわけではありません。送信出力は、モビホの耐電力を考慮して50Wに抑えています。いままでに10MHzから28MHzまでをメインに、7MHzから50MHzまでの8バンドで運用しました。

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4 デジタルモードでの交信の成果は?

デジタルモードを始めてから、夕食後の約1時間を中心に交信することが日課になりました。いまのところ、コンディションが良いおかげで、1日も欠かさず、アジア州以外の局を含む海外の複数の局と毎日交信を続けることができています。

冒頭のWACは、デジタルモードを始めてからわずか5日目にできてしまいました。LoTWの照合データも6日目には揃ったので、デジタルモードを始めた記念に、その日のうちに電子申請しました。CW特記の古いデザインのWACを持っているので、これで2枚目になります。

申請には、6月8日から10日までの3日間で交信できた、南アフリカ共和国(AF)、西マレーシア(AS)、ベルギー(EU)、ウルグアイ(SA)、ベリーズ(NA)、ニューカレドニア(OC)のLoTWの照合データを使いました。

本格的に始めてからまだ2か月ですが、デジタルモード(FT8)による総交信数は600以上になりました。その95%以上が海外交信で、約90のエンティティと交信できました。いままでは珍しかったアフリカ大陸と10回くらい交信でき、カリブ海とは2回交信できました。南極の昭和基地とも交信できました。6mでは、ヨーロッパが見えました。そして、CQゾーンは、35のゾーンと交信でき、交信できていないのは、極地の2、40、アフリカ北部の33、34、35の合わせて5つだけになりました。

こんなに交信できるとは、デジタルモードを始める前にはまったく予想できませんでした。いままでよりも地球が小さくなったように感じられます。デジタルモードおそるべし。