JR0ECQの徒然日記

趣味のアマチュア無線などについて徒然なるままに

移動しない局への変更申請は面倒だった

先日のALL ASIAN DXコンテストでは、ヨーロッパとの交信にチャレンジしたものの2局しか交信できず、モービルホイップと50Wの限界を思い知りました。

jr0ecq.hatenablog.com

このコンテストには、前回までは100Wで参加していました。前回と比べて出力が半分なので3dBの差にしかなりませんが、ノイズすれすれの場合は、この差が大きく響くに違いありません。国内向けには50Wで十分だけど、海外向けには100W欲しいと思いました。

再開前には、こんなことになるとは想定しておらず、新スプリアス規格の保証を得るために、移動する局に変更していたのでした。

jr0ecq.hatenablog.com

いまのところ、家事の隙間時間に運用するスタイルのため、今後、しばらくは移動運用する余裕もありません。そこで、再び100Wを出せるようにするため、移動しない局への変更申請をすることにしました。

ところで、出力を100Wに変更しようとするTS-50Sは技適機種で、内部スイッチの切り替えで50Wと100Wを切り替えられます。ずっと昔にも移動しない局に変更するときに、内部スイッチの切り替えによる変更を総通(当時は電監)に申請していました。そんなこともあって、よく調べもせずに総通に電子申請をしてしまいした。

すると、総通から、ほかに技適機種でない送信機が登録されているため、(1)技適機種でない送信機を撤去して申請するか、(2)技適機種でない送信機を撤去しないで移動しない局へ変更する場合は保証が必要である、との指摘を受けました。せっかく新スプリアス規格の保証を受けた送信機を撤去するという選択肢はありえないため、移動範囲の変更の保証をJARDに電子申請しましたが、JARDからは、移動範囲の変更の保証のほかに、出力を変更するTS-50Sの保証も必要との指摘を受けました。

総通とJARDの見解に若干の相違があるようで少し戸惑いましたが、結局、技適機種であっても新スプリアス規格より前の機種については、出力を変更する場合は保証が必要であるとのことでした。

その後、このほかにも申請書の不備があったため修正を行い、手続きを始めてから2週間以上かかってようやくJARDから保証を得ることができました。よく調べもせずに手続きしてしまったのが原因ですが、思っていたよりも変更申請の手続きは面倒でした。

移動する局から移動しない局への変更申請について、今回の手続きで分かったことは、つぎのとおりです。今後のためにまとめておきます。

技適機種のみが登録されている場合は、保証は不要。
技適機種でない送信機が登録されている場合は、移動範囲の変更の保証が必要。
・出力の変更にかかる送信機が新スプリアス規格よりも前の技適機種である場合は、さらに送信機の変更の保証が必要。

さて、これから総通に申請書を再提出することにします。いろいろと勉強になりましたが、総通さんとJARDさんには、お手数をお掛けしました。